サイト運営でGoogleアナリティクスによるアクセス解析はみなさんやってらっしゃるんじゃないかと思います。私もアナリティクスを使っていますが、今回はそれに絡んでやってしまった失敗を書いておこうと思います。
ある日、私が運営している中の一つで、Googleアナリティクスの分析結果として表示される直帰率が50%を超えてきたサイトがありました。
それまでは40%台を推移していたのですが、ジワジワと上昇して遂に50%台に。数字的には数パーセントの上昇ですが、感覚的に50%未満と以上ではかなり違い、あーダメだなと感じました。
そこで何とかしようと考えた訳ですが、自分なりにコンテンツ作りはキチンとやっているつもりでしたので、これを更にレベルアップさせて訪れてくださるユーザさんの直帰率を下げるという正攻法的な対策がその時は思いつきませんでした。
で、思い付いたのが、ページを表示して直帰する人はすぐにブラウザバックで帰るだろう、ページを15秒位表示し続けている人はそのページを読んでくれているはずだから、直帰ではなく読者だと判断し、アナリティクスに「ページを読んでいますよー」というイベントを送信し、アナリティクス上での直帰と判断されないようにしよう、という事でした。
結果としては、これがまずかった(と思っている)のですが、とりあえずその時に施した対策を書いておきます。
アナリティクスでは画面上のボタンやリンクをクリックしたり、スクロールしたりしたことを記録するためのイベント送信機能があります。その機能を利用する事により、ウェブマスターが個別にカウントしたいと思っているイベントを記録できます。
そのイベント送信機能を利用し、ページ表示してから15秒経過するとアナリティクスにイベント送信するコードを以下のようにアナリティクスコード中に追記しました。
<script> (function_(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject_']=r;i[r]=i[r]||function(){ (i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o), m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m) })(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics_.js','ga'); ga('create', 'UA-00000000-1', 'example.com'); ga('require', 'displayfeatures'); ga('send', 'pageview'); setTimeout("ga('send', 'event', 'stay', 'read');",15000); </script>
上記アナリティクスコードのハイライトしている10行目になりますが、これはページ表示してタイマー起動、15秒経過でアナリティクスにイベント送信するコードになります。
これを導入してすぐに効果が表れ、直帰率が一気に20%以下に激減したので、よしOK対策完了~と思っていました。が、検索エンジン側に不正にアクセス数を稼いでいるかどうか判断されたのか、検索からの流入も一気に激減してしまいました。
とりあえず1ヶ月程そのまま様子を見ていたのですが、一向に復活する気配が無く地べたを這いつくばっていたので、このコードを削除し結局元に戻してみることに。
その後は、すぐに検索からの流入も戻ってきており、やっぱこういう小手先の数字だけいじるような事はNGだという反省と、この1ヶ月は何だったのだろうという虚無感のみ残りましたとさ。
まあでも戻ってくれて良かったですけど、みなさんは真似をしないでくださいね。